「あのさ…」 「ケンちゃん…大阪の専門学校に…行くの?」 私は何が何だか分からなくなって呟くように尋ねた。 「…ごめん…言わなくて… でも!!まだ決めたわけじゃないんだ… さぁちゃんに相談しようと…」 「私に…相談…? 何で…………?」 ケンちゃんが遠くに行ってしまうかもしれない… でもそれがケンちゃんの将来の為ならしょうがないんだけど… 私はそんなぐちゃぐちゃな感情の中冷たく応えてしまった。 「何でって……… 大阪だよ…?離れ離れになるかもしれないんだよ?」