運命のヒトを。


「優衣…また拓也見てるやん?」
そう愛美に言われてはっとした。
あたし…拓也を見てた?

「それは…あいつが腹立つだけ。」
そう。
拓也とあたしの出会いは最悪で…。
そのおかけであたしの新しい出会いもないわけで…。

「嫌い嫌い言ってて案外好きかもよ?」
「…。」

いやいやー確かにカッコイイかもしれない。
だけどタイプじゃない。
ましてや身長かわらないし。

そんな事を考えながら、春休みは過ぎていった。