春季講習一日目。

ただでさえ憂鬱なあたしに、さらなる不快感を与えた男、拓也。

「絶対許さん!」

そう心に決めていた。

春季講習は過ぎてく中、もともと優衣・愛美・雄太の三人は仲良かったので、それに拓也も自然に仲良くなっていく…はずだった。

あたしだけは…違った。

「あたし…拓也嫌い。」
愛美と二人のときつぶないてしまった。

「あはは!男友達多い優衣が珍しいなあ!」
「第一印象からよくないけど。」
「そうやろね。まあ気を取り直して男前を捜そう!」