「あのさ?人見知り?さっきから無愛想にさー…なんか言ったら?」

あたしは思った事を、昔からすぐに言ってしまう。
男友達も多いあたしは、男子に対しても普通に言いたい事を言う。

すると拓也は初めて口を開く。

「うっさいわ…耳響くねん。お前もてへんタイプやな!」

…はい?
確かにあたしはもてない。
顔は正直悪くもない。
ただサバサバした性格、大きい声、カワイイ女の子ではない。

「拓也くん!いやー優衣に立ち向かうとはなかなかやん!ねー?」
「拓也…俺らでも言えないことを…すごいやん!」

「もー愛美も雄太もひどい」

「…。」