運命のヒトを。


「はあ…なんか賢そうな人ばっかやけど、ついてけるんかな?」

「俺らなら平気やろ?」

そんなことをいいながら授業は始まる。

あたしは15分後、驚いた。
一つの数式に対して、説明はたった5分。さらに数問とくのに10分弱。

早過ぎる。

公式は春季講習で一度勉強していたので、わかっていたもののペースが早過ぎて唖然だった。

何よりあたしは、ノート記入が遅いのでテキストに記入するのが精一杯だった。

ちらっと後ろを見ると雄太は、綺麗にノートをとりペースを保っている。

あたしまだまだだな…そう思った。