運命のヒトを。


教室の入口にある座席表を見る。

隣の人が誰かもわからない。
以前からいたのかもしれないが、この1番上位クラスには初めてなので、知らない人が多かった。

「優衣?」

まだ入口で座席表片手に止まっていると、後ろから雄太が来た。

「知らん奴ばっかやな!」

「雄太おらんかったらやってけんかったわ!」

もう一度座席表を見ると、雄太の前の席だった。