運命のヒトを。


…えっ?

なぜか胸が苦しくなった。

これから先、苦しむことをあたしは知らなくて…。

「もうひどい!」
そう言い返すだけだった。

クラスが違うだけで、曜日は一緒なので皆に会えるし。
そう思っていたのは…たった一ヶ月。

曜日が違ったら…苦しまなかった?
悲しまなかった?
自分を嫌いにならなかった?


あたしの中の運命が、動き出したトキだった。