天然100%



「美姫・・・」


松崎は涙声だった。


「泣いてるの・・・?」


背中を伝って松崎の心臓の
ドクドクという音が聞こえる。

なんか小さい子みたい・・・。

あたしは松崎の手を
ギュッと握りしめた。


「ここにいるよ」


あたしは安心させるように
できるだけ優しい声で言った。


「俺・・・俺さ・・・実は」


松崎はなにか言いかけた。


「実は・・・」


でも言いにくそう。

あたしはじっと待った。



「美鈴を・・・無理やり・・・」

「美鈴・・?」

「無理やり・・・ヤッたんだ」

「それってレイプ・・・!?」


あたしはその場に凍りついた。