「なんかあった?」
松崎は心配そうな目だった。
あたしはドキッとした。
「なんにもないよー」
「変っていうのは様子が変ってこと」
松崎はそう説明した。
あたしは納得した。
「ってええ!?なんで分かるの!?」
「ふっ」
「なに笑ってんの!」
「お前分かりやすいし」
「えぇー!?そうなの!?」
あたしが焦ってる姿を
松崎は楽しそうに見た。
「好きな人も分かる」
「ウソっ!?」
「ほんとほんと」
あたしは笑ってる松崎を
涙目で思いっきり睨みつけた。
「誰にも言わないでよ?」
「ははっ・・・はいはい」
松崎はたくさん笑った。
そんな松崎を見てあたしは
なぜか胸がドキドキした。

