「だからな・・・」
松崎はめんどくさそうに
あたしのほうを見た。
「とにかくヤベぇことした」
「は!?なにそれ!?」
「それは言えない」
「えー!!気になるってばー!!」
「知るか」
松崎はあたしに背を向けた。
「やっちゃいけないことだよ」
「いや分かんないし」
「ホント・・・何やってんだ俺」
松崎は空を見上げてるみたいだった。
あたしは詮索するのをやめた。
同じように空を見上げてみる。
「お前さ・・・変」
「なっ!?いきなり変って!?」
「はははっ」
松崎の笑い声が聞こえた。
「なに笑ってんのよ」
「いや・・・」
松崎があたしのほうに
振り返って見つめてきた。

