「簡単にホテルに行くのはイヤ」
「簡単に女の子に触るのはイヤ」
あたしは涙が出てきた。
遊斗がハッとしたように
あたしの顔を見つめた。
「簡単にデートするのはイヤ・・・」
あたしは涙ながらにそう言った。
遊斗に出会ってから
ずっと思ってたこと。
それをついに言ってしまった。
「美姫ちゃん・・・」
遊斗があたしをじっと見つめた。
嫌われちゃったかな・・・
あたしは遊斗になんて言われるか
不安に思いながら見つめ返した。
「今までいなかったんだ・・・」
「え?」
「そんなこと言ってくれる子」
「あ・・・」
あたしは遊斗の近くにいた
女の子たちを思い出してみた。
みんなギャルっぽくて
遊び慣れてる感じだった。

