天然100%



「じゃあねー!」

「うん!ばいばーい!」


女の子たちは遊斗との会話を
終わらしてホテルに帰っていった。


「ごめんね!じゃあ行こっか」

「うん・・・」


あたしは遊斗に
言いたくて言いたくて
仕方がないことがあった。

でもそれを言って
遊斗に嫌われたくなかった。


「どうかしたの?」


遊斗は歩きの遅いあたしに
心配して顔を近づけてきた。

本当に真剣な目で見てくれてる。


「あのさ・・・」

「うん?」

「なんで・・・女の子と遊ぶの?」

「え?」

「本気で好きじゃないんでしょ?」

「うん・・・」


遊斗は困った顔をした。

それでもあたしは話し続ける。


「それなら・・・抱かないでよ」


ついに言ってしまった。

あたしは後悔したけど
口からは次々と言葉が出る。