「いらっしゃいませー」
店員に案内されて
あたしと美鈴は席に着いた。
「遊斗はあそこっ」
美鈴がヒソヒソ声で
斜め前の席を指さした。
そっと見てみると
確かに遊斗が1人で座ってた。
「ホントだー」
「たぶん女の子と待ち合わせてんのよ」
「なんで分かるの?」
「ほとんど毎日そうだもん」
「はぁ!?」
あたしは思わず
大声を出してしまった。
遊斗は気づかなかったみたい。
「誰とでも誘われたら遊ぶみたいよ」
「美鈴・・・イヤじゃないの?」
あたしは聞いてみた。
好きな人が毎日違う女の子を
連れて歩いてたらイヤだと思うけど。
「ううん!そうゆうとこが好きだし」
「うーん?」
どうゆうことか分かんなかった。

