「では出席をとるぞー」


先生の自己紹介が
やっと終わったみたい。


「なんで見てたんだよ」

「っ!?」


隣りを見てみると
松崎があたしを見てた。


「おい」

「・・・・」

「無視かよ」

「えっと・・・」


まさかあんたの信じられない
噂を聞いてしまって気になる。

なんて言えないし・・・。


「なんで話しかけてくんの?」


焦ってそんな言葉が
口から出てしまった。


「は?」


松崎はめんどくさそうに
そう言って聞き返した。


「だから、なんで他の女子とは」


そう言いかけたとこで
松崎の視線が教室のドアに向いた。

あたしもその方向を見てみる。