『「よかった~」』 あたしたちはホッとため息をつく。 『でもこいつ、当分起きそうにないぞ』 確かに。 ギルガードが揺さぶったり耳を引っ張ったりしてもビクともしないのだ。 『ーとにかく、その子を知ってる人を探してみようよ』 「…そうね。少し城に着くのが遅くなっちゃうかもしれないけど、仕方がないわ」 『あたしたちもユウリに賛成』 はーい、とリルとナルが手を挙げる。 「あんたはどうするの?ギルガード」 しかしギルガードは、もうその子を軽々と背負っていた。 『じゃ、決まりだね』