『タタ山、まだかな~』 「多分もうすぐだよ、ユウリっ」 その時、ナルの後ろで何かが光った。 ー…あれは! 『危ないっ!』 シュッ その矢は、ユウリの肩を掠めて地面に刺さった。 『ナル、大丈夫っ?』 「ぅん…でも、目が回っちゃった」 ナルの目はぐるぐるしていて、ユウリは側に寝かせてあげた。 『誰なの!?』 矢が飛んできた方向を見上げる。 すると、木の枝からサッと人が降りた。 『よっこらせっと』 その男は、左手にある弓で肩を叩いた。 『お前、よく俺に気づいたな』