美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~

視線をそらす事なく、真っすぐに彼女を見た。


そんな私のただならぬ雰囲気を桜ちゃんが察してくれた。


「じゃあ江利子、夜メールするね。

華ちゃん、またね」

「ごめんね、桜ちゃん。」


「ううん、大丈夫。」


先に帰る桜ちゃんを見送った。


「ごめん、何か用事有ったんじゃないの?」


「帰りにマックに寄るだけだったから、気にしないで?

どっか行く?

ここじゃ何だし。」

確かに、こんな所で話す内容じゃない。

「じゃあ、駅の近くに有る公園行かない?

平日あまり人いないし。」


「いいよ、行こう」

私達は、一也の事には一切触れず、お互いの学校の話しをしながら、公園まで歩いた。