「でもさぁ、受験生の彼女が毎日遊んでるって、どうなんだろうね?」


マニキュアを塗り終えた桜が、氷が溶けて水滴いっぱいの冷えたお茶をゴクリと飲んだ。


「ホントだね。
同じ受験生なら、一也の大変さも分かって、寂しいなんて言えないのに。」


私もお茶を飲んだ。

「あーっ、分かる。私も直也によく、寂しいメールしちゃう。」


桜もしちゃうんだ?