美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~

冗談だと知って、ブスッ面になる江利子を余所に笑いを堪えるのに必死な俺。


「一也、性格悪い。」


「ごめんて江利ちゃん。」


膨れた江利子の頬をツンツンしてみる。

冷房でヒンヤリした頬だけど、ほのかにほてってる。


「じゃあ…」


「ん?」


「数学教えて…。
宿題だけど、分からないから…。」


小さい声で呟いた。

「任せろ。
未来の先生が教えてやるよ。」


頬から頭に手を移し、ヨシヨシした。


「有難う…。」


そんな江利子が可愛く思えた。