美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~

「それよりパンフ見ようぜ?」


貰ったパンフを広げた。


「そうだな。」


そう返事しながらも、まだ少し含み笑いの直哉を無視して、パンフに目を通す。

授業内容や月謝、過去の合格した大学と、その人数に惹かれた俺。


「何か良くね?
月謝もそんな高くないしさ。

結構、合格率いいみたいだし。」


パンフから俺に視線を移した。


「だよな。
ここなら学校から近いし。
此処に決めるか?」

「んじゃあ、決まったとこで直也、そろそろ行かないと映画始まっちゃう。」


時間を確認した桜が、携帯を鞄にしまった。


「もうそんな時間?」


「桜、何の映画見るの?」


鞄を持った江利子も席を立つ。