美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~

「途中、コンビニ寄ろ?おやつ欲しくない?」


江利子がニコッと笑った。


「今日は、みっちり教えてやるから、おやつなんかいらん!」と、悪戯で言うと

「何でぇー?」
と一瞬にしてふて腐れた顔に変わった。

「ぶっ!!」

その顔があまりに可笑しくて、吹き出してしまった。


「ちょっ…何笑ってんのぉ?」


「だぁーってさぁ、ちびっ子じゃねぇんだからさぁ…アハハ。」

更に、笑いが込み上げた。


「血糖値上げないと、頭働かない人なんだもん…私。」と小声で呟いた。


「江利子は、チョコ好きだもんな?
じゃあ、一個だけ特別な?」


「やったぁー!」


パァッと明るい顔になり、俺の腕に自分の腕を絡めてきた。

「ごめん…。」


そうするのがまるで、いけない事の様に直ぐさま離れた。