「もう5時だよぉ…随分、買い物したから疲れちゃった。
ねぇ…どっかで休みたい。」


江利子が、繋いだ俺の手に力を込めてきた。


「だな…お茶するか!?」


人でごった返すモールの中を歩いたせいで、足がパンパンになっていたし、正直人込みに酔ってきていた。


「お茶なんか…いらない。二人になりたい…。」


そう言って俺を見た。