「カズちゃん…」


もう何も、言わなくていいから……。


何も考えなくていいから。


だから、何も苦しまないで…。


俺が総ての罪を受けるから…。


冷えきった華を抱き上げて、ベッドに入れた。


気付いてあげられなくて、ごめん。


俺は、華を抱いた。

同情だったのかも知れない。


だけど、この時の俺は、それを愛情だと思っていた。


罪を侵してした俺……。