そして、私の方を見た。 いつものおどけた恭一君は、そこには無くて、緊張した顔で私を見てる。 恭一君の瞳は、薄茶色で凄く綺麗なんだ。 その瞳に吸い込まれそうになって、視線を外す事が出来ないでいた。 「あのさぁ、江利子。ずっと…ずっと前から江利子だけを見てきた。 絶対に泣かさない自信は有る。 だから、俺と付き合って欲しいんだけど。」