美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~

「待ってよぉ~。
冗談だってばぁ!」

後ろを振り返ると、必死な顔をして、
追い掛けてくる姿が妙に可愛いかった。

まるで、主人を見つけて追っかけてくる子犬?


「ほら…。」


そう言って俺は、右手を差し出した。


「うそっ!してくれんの?」


江利子がキョトンとした。


「早くしないと、手引っ込めるぞ?」


その言葉に我に返ったのか、俺の右手の指と指の間に、自分の左手の指を絡ませて、今流行りのラブ繋ぎをした。


顔から火が出そうだ……。