運命~ダイスキな君へ~

「リュウ君。リュウ君は私に思い出してほしい?」







思い出して欲しいに決まってるよね。







「うん。でも、ルリはルリだよ。俺、今のルリも好きだから。」









「ありがとう・・・」







優しいね。リュウ君・・・。






思い出したいな・・・。






この前までは“思い出せたらいいな”だった。でも今は、








「また、デートしような。次はどこ行きたいか考えとけよ」







“思い出したい”







ズキンッ






「痛い・・・。頭、痛い・・・」






私はその場に倒れこんだ。