運命~ダイスキな君へ~

それ以降の授業はまったく頭に入らなかった。








「リュウ!」






この前、席替えでちょっと細工をして





俺の隣がルリ。その後ろに海とアズサ。その後ろに美樹とトモ。









そういう席にした。







だから、隣からいつもルリの声がするのが嬉しくて







だけど、今はルリの声も不安になる。







「ごめんね。今日、一緒に帰れないの。」






ルリは申し訳なさそうにマユを下げた。






「うん。わかった。」








ルリは「ゴメンね」ともう一度言って教室を出て行った。