蒼がみえる星


一気に言うと、猿君はあの可愛い笑顔で良かった。と一言いって腕を掴んだまま歩き出した。


いいのかな、私がこんなに関わって………


でも、なんだろう…あったかいな……


久しぶりの人の優しさに触れて警戒心もほぐれていた私は気付けば一緒に、並んで、歩いていた。













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しばらく森を進んでいくと小さい崖のふもとの少し開けた場所に出た。


その空間にだけ太陽の光が差し込んでいてすごく、すごく気持ちがぽかぽかする。


森から出てすぐは眩しくてぼんやりしていたけど、目を凝らすと崖と同じような布を下げている場所を見つけた。


えっ…なんか怪しい…


「ねぇ、ねぇ。崖だよ?」


当たり前の質問をしてみる…


「うん。ちょっとここで待ってて。」