蒼がみえる星



一人、夢のことで感傷に浸っていると、小屋に向かってくる足音が一つ聞こえてきた。


程なくして、ガラッと扉が開いた方を見ると、やはり昨日のあの男が立っていた。ニタリ、気持ち悪い顔を携えて…


「おい。喜べ、今日は祝い事だ〜はっはっは。」


何度聞いても耳障りな声だ。そんなことより、今日か…意外に早かったな。


お姉ちゃん、私もすぐに行くからね…


さすがにそのときは枷を外すよね。人生最後の楽しみにこの紙は大事にとっておこう…




それからは忙しかった。私もあの男たちも…


私は冷水で清められ、今までのボロ服とは打って変わって真っ白なワンピースを着せられた。


太陽は東からいつの間にか西へ傾きそろそろ姿を隠そうとしていた。