手当てが終わって二人の所に戻るとなにやら二人は真剣に話している。
それも隣同士で座って……まさか///
「おい、お前今なに考えてた。」
「え…な、なにもです…」
「変な勘違いはするなよ。お前のことを話してたんだ。」
わ、分かってますよ。それにしても…私、心の中読まれてる?まさかね…ってか私の話……?
「そうでしたか〜、…私の話って、なんですか?」
何言われるんだろう…
「お前、なんでアノ穴に落ちた?」
はっ?罠なんだから仕方ないよね…まぁ、逃げてたとわ言えないし……
「…散歩してて、」
「何時?」
時間まで聞く?なにが知りたいんだろう……散歩って言ったら昼?夕方?
「多分夕方くらいだったと思います。」
完璧でしょ!これでどうだ。
「…………」
えっ。無言ですか?
無言の圧力に耐えられなくなった私は炎陽くんを見た。困ったような悲しいような、そんな表情だった。
