ピアス

「まさか…?」


あたしが問うように呟くと、少しムスッとしたように紘が答えた。


       それ
「そうだよ。ピアスは俺が作ったの。
指輪がはまらなくなってきて…。でもずっと付けてたくて。だからピアスにしたんだよ。」


うそ…。それじゃあ…。


「あたし達、ずっと両想いだったってこと?」


「そう、みたいだね。」


「なら、なんでさっき怒ったの?」


また紘はムスッとした。