「詩桜、依介。それくらいにしておいて、かき氷。」 溶けちゃうよ? といって穏やかに笑うおばあちゃん。 あ… 顔を上げると少し困ったようなおじさんの顔。 ばっ 私は、急に恥ずかしくなって、おじさんの後に回した手を離した。 「ごごごっごめんなさいっ あたし、拓真呼んで来る!!おじさん!上がってっ!はやくっ」 私はおじさんの手を引いて縁側に引きずり込み 「座っててね!」といって走りだした。 ダダダダダダダッ あたしは何となく気恥ずかしくて、拓真を呼びに行くという名目で逃げたのだった。 ・