「ゴメン...君が欲しいんだ」 苦し気に息をつきながらゆっくり近づく顔。 その顔は痛みに耐える様でー...壮絶なまでに美しい。 私は言葉を失った。 今では完全に深紅に燃えている瞳で私を見つめる。 そんな彼に伝える言葉はただ1つだけ。 そう、きっとこれだけ... 「いいわ。貴方にあげる。」 私の微かな囁きに彼の瞳がゆらりと揺らめく。 そして私は瞳を閉じた。 喉元を伝う冷たい吐息と、甘く身を溶かす痛みに、息を漏らしながらー...。