｢迷子さんかな?｣




またふわっと笑って
私に尋ねた





嫌にならないくらいの
低めの落ち着いた声




｢いえっ…あの…,その…綺麗な音色だなぁって思って…聞いてたらここに…｣




オロオロしながら
私は答えた




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