オイオイ、 誰も見ていないからと言って、 こんなところで・・・ そう思った次の瞬間、 男のもう一本の手が 目にも留まらぬ速さで動いた。 一瞬、男独自の 一人でナニするやり方 かとも思ったのだが、 そうではなかった。 もしそうだったとしたら、 どれほど気が楽だっただろう。 きっと友達にその話をし、 ただの下衆な笑い話 になっていたに違いない。 しかし現実は、 目の前の防犯カメラに 映し出されたその映像は、 笑いなどとはほど遠い、 真の下衆な行為だったのだ。 男は、