「逆ギレかよ。」 ハァーと小さくため息をつく一真。 「なに?だいたい一真そんなこと言えんの?あたしのことほったらかしにしてるくせにっ。」 少しなきそうな私の顔を見ながら、一真は言う。 「だったら浮気してもいいのかよ?」 「だから友達だって!」 私たちの言い合いは激しく続く。 こんなにケンカしたのは久しぶりだった。 「もういい。」 そういって一真は席をたって出ていった。 いま思えば、私が悪かったんだよね。 一真は、不安だったんだよね。 ごめんね。