この空の彼方

芦多は小さく笑った。



その芦多もあまり余裕はなさそうだった。



「こんなの、初めてで…。」



一度、灯世は言葉を切った。



「免疫が…ッ。
気持ちいい…ッ。」



芦多は一瞬驚いたように目を見開き、くしゃりと笑った。



「…それはよかった。」



唇がふさがれる。



灯世もこたえ、さらに求めた。



まるで自分が別人になったかのようだ。



今まではただ目をつぶって耐えていたのに、今ではもっとと期待してしまう。



やっぱり、芦多様は特別だ…。



くすりと笑う。



と、芦多が力を込めた。



油断していた灯世は、身体を反らせて声を上げた。