この空の彼方

背中に布団の感触。



芦多は灯世を寝かせると、自分の浴衣をはだけさせた。



そして、気付いたように、手近な行灯を一つ吹き消す。



少しだけ部屋が暗くなった。



揺れる行灯の光で、芦多の上半身が艶かしく照らされる。



「恥ずかしいですね…。」



芦多によって剥かれた上半身を手で隠しながら、灯世は言った。



芦多は艶かしく笑って、唇を上から順に押し当てていく。



「私は恥ずかしさよりも興奮が少し勝る。」



灯世は少し笑って、芦多の首に手を回した。



心音が芦多にまで聞こえそうなくらい、大きい。



芦多はそんな灯世の頭を優しく撫でた。



「灯世、お前が愛しくておかしくなりそうだ。」



答えようと開いた口から、悲鳴が漏れた。



衝撃が灯世の身体を浮かせる。



灯世は一層強く、芦多に抱きついた。