この空の彼方

身体を起こそうとすると、唇を塞がれた。



身が固くなる。



…報酬は、灯世か。



六本の手に身体をまさぐられる。



もう、駄目だ。



辰之助の前でも灯世は非力なのに、鍛えられた男三人に敵うわけがない。



「やめて!」



開かされた脚を閉じる。



せめて、それだけは嫌だ。



ふと、向こうに立っている房姫を見つけた。



こっちを見て、薄ら笑いを浮かべている。



「芦多様は私のものよ、だそうだ。」



男が低い声で言った。



見上げた灯世に、口付ける。



「んっ!」



その顔がそそるよ、と男はニヤリと笑った。



また脚に手がかけられる。



山に、灯世の絶叫が響いた。