この空の彼方

自分が変なことくらいわかっています。



ふんっと見返して、灯世は芦多に目を戻した。



「第二番隊、爪鷹。」



そう、灯世は爪鷹と一緒に行動する。



二番隊は頭脳派ばかり集められている。



いわゆる後方支援部隊だ。



もちろん、いつ戦うことになるかも知れないので、兵もいる。



なにより…



「隊長に任命。」



隊長の爪鷹が強い。



貴族の中からうめき声が漏れる。



灯世はそれを一瞥した。



まったく、実力無視で血筋派は面倒だ。



貴族の坊っちゃんを隊長にしてどうする。



全滅決定だ。



灯世に睨まれ、男は顔を背けた。



それを見た千歳と耶粗からくすりと声が漏れる。



あ、また…。



全員の視線を受け、二人は縮こまった。



はぁ、と芦多が疲れた顔をした。



「第三番隊。」



八重が空気を取り戻そうと声を張り上げる。



「千歳。」



残念ながら、隊長は他の軍隊隊長になった。



しかし、灯世も彼を隊長にとは推せない。



確かに強いのだが勉強にはめっぽう弱く、少し子どもなところがある。



いい人なんですがねぇ、と内心ため息をつく。



「第四番隊、耶粗。」



これも隊長は軍隊の上官だ。



耶粗は勉学の面は至って平均的で、やはり強くは推せなかった。



そして、あとの二人の発表が終わった。



灯世は二人のことを知らないので、あまり注意を払わなかった。