「あの、今日からここでリハビリさせていただくようになった花咲夢人ですけども」


受付の人にそう伝えた


「えっと…花咲夢人さんですね、リハビリはですね隣の建物リハビリテーションに行ってください」


「あ、はい」


俺は隣のリハビリテーションに行った


「あの今日からここでリハビリさせていただくようになった花咲夢人ですけども」

「はい、承っております」

「あ、はい」


「こちらの診断書をお書きになってお待ちください」

「はい」

近くのベンチに座って診断書を書いた


花咲夢人
カサキユメト

手のリハビリ





診断書を書き終え受付に出した


「それでは右手の3番目の部屋になります」

俺は3番目の部屋に入った
「花咲さんですね」

「はい」

「今日から手のリハビリで」

「はい」

「それではまず指先から曲げてみましょう」


いつものリハビリ


やっぱり自分では指が少ししかまげられない


先生に手伝ってもらうが感覚がない

「まだご自分では少ししかできませんか?」

「はい…」

「なにか生活の中で新しい変化は?」

「今のとこないです」

「それではどこか不便だと思ったとこは?」