「え…」

前橋「あら、だめね、あたし…どちら様か聞くのを忘れてた笑」

「笑あ、花咲桜の兄です」

前橋「え……」

「…花咲夢人っていいます」

前橋「お兄様?」

「はい笑」

前橋「今すぐ住所教えるから会いに行ったげて!!」


「えええ…あ、はい」

前橋「あの子ずっとあなたを待ってたのよ」

「桜が?」

前橋「うん…だから行って」

おばさんは僕に住所の紙を押し付けた

「はい、いってきます」

前橋「うん笑」


僕は住所を頼りに桜の家へ足を運んだ


「ここか…」







まだ新しそうなアパート




すると二階から誰か降りてきた



「桜……?」

「どうも」


桜は僕に挨拶をし去ろうとした


「桜!!」

「え……」

「やっと会えた」

「…お兄ちゃん?」

「うん…」

「うそ…」

「今までごめん」

「なんで…なんでどっか行っちゃったの?」

「俺の手握ってみ」

そういうと桜は俺の手を握った


握り返そうとしても力がはいらない


「握ったけど…」

「握り返せないんだ」