拓也は私を抱きしめてくれた。


「で、葵さん。拓也と結婚となると、天道寺財閥の嫁と言う事になるんだが・・・・」


あれ?
優斗さんは?


「優斗さんは?」


拓也は次男だよね?


「優斗には夢がある!だから天道寺財閥を継ぐのは次男の拓也だ。」


そうだったの?


「大丈夫です。」


天道寺財閥がどうした!
私だって宮空財閥の娘よ!


「・・・・葵さんって・・・・」

お父さんが口ごもりながら何かいおうとしている。