猫のギター使い

にゃーん…



「ママ、猫だ、猫だよ」



ひびきとオンに猫は近づいた。




「よしよし、いい子だね」

ひびきは優しく撫でる。



「…リン」


突然オンはつぶやいた。



「え?」



「コイツ、リンだよ」



「名前つけたの?」



ひびきは呆れたように笑った。




「違うよ、本当にリンだもん、なっ」




リンはオンを見つめた。




「僕等はずっと、親友さ」




オンは小さく、つぶやいた。