猫のギター使い

僕は、夢を見た。






白い羽が生えた、
美しい人。




僕を優しく撫でた。




「あなたのお願いを聞いてあげましょう」




その人は優しく微笑んで言った。





「本当に…?」




「だけど、あなたは死んでしまいますよ。それでもあの子を助けたいんですか?」



僕は頷いた。




命なんて、もう惜しくない。




君がまた笑ってくれるならば。




僕は喜んでこの命を差し出そう。