猫のギター使い

僕の体は、ひびきの涙で濡れた。




「オンちゃん、あたし、死んじゃうんだって…。怖いよ、怖いよ、オンちゃん…」



僕は自分を悔やむ。




どうして僕は猫に生まれてきてしまったんだろう?





にんげんに生まれていたなら…
ひびきを抱きしめられたのに。





ひびきに伝えたいことを
伝えられるのに。