猫のギター使い

「…だれ?ナオキ?」



僕はひびきの胸に飛び込んだ。




「オンちゃん!!会いに来てくれたの?」



ひびきの顔は輝いた。



久しぶりに見る笑顔に
僕はホッとした。



「会いたかった…」


ひびきは僕を抱きしめた。


ひびきの腕の強さが
余計に僕を苦しくさせる。



ひびきの苦しみが
伝わってくるんだ。



ひびきの温もり、
ひびきの手は震えていた。