猫のギター使い

「僕にも名前が出来たんだ。ひびきがつけてくれたんだ」



そう言うとリンは悲しそうに笑った。



「そうか、何て名だい?」




「音さ」



「オンか。お前にぴったりじゃないか」



リンは寂しそうに笑った。




「初めて本当の仲間が出来たと思ったんだがな」



リンは僕に背を向けて
来た道を帰りだした。