ガタン、ゴトン…と不規則なリズムを奏でながら
電車は渚を乗せてレールの上を走る。
次の駅で乗り換えて
その後またニ駅……か
渚は窓に映る街をぼんやりと眺めていた。
手には普段持ち歩いているトートバッグの他に
大学から最寄り駅までの間にある
スーパーの袋がぶら下がっている。
一応今晩の夕飯に必要そうなものを買ってきていた。
冬夜は ああ言ってたものの
冬夜の家の冷蔵庫は気まぐれで
色々な材料が揃っている時もあれば
開けたら調味料と牛乳と乾燥わかめしか
入ってなかった時もあった。
袋の中を確認する。
パスタの麺と乾燥パセリにあさり、その他もろもろ。
今日はあさりのパスタを作るつもりだった。
冬夜、イカ以外は魚介類大丈夫だよね。
電車からホームに降りながら考える。
このあいだ晶が来た時にナポリタンを作ってもらい
その際に「パスタのコツ」とやらを教えてもらったので
どうせ実践するのなら
食べてくれる人がいる時に――
――というわけだ。
晶は見た目がいかにもちゃらんぽらんだが
実際は勉強もそこそこできる(らしい)し
何より料理が本当に上手い。
渚だって平均的な女子大生程度には
料理は出来るつもりだが
晶は少なくともファミレスには
そのまま出しても何らおかしなことはないだろう。
そんなわけで渚はいつも晶が来るたびに
料理を教えてもらっている。
電車は渚を乗せてレールの上を走る。
次の駅で乗り換えて
その後またニ駅……か
渚は窓に映る街をぼんやりと眺めていた。
手には普段持ち歩いているトートバッグの他に
大学から最寄り駅までの間にある
スーパーの袋がぶら下がっている。
一応今晩の夕飯に必要そうなものを買ってきていた。
冬夜は ああ言ってたものの
冬夜の家の冷蔵庫は気まぐれで
色々な材料が揃っている時もあれば
開けたら調味料と牛乳と乾燥わかめしか
入ってなかった時もあった。
袋の中を確認する。
パスタの麺と乾燥パセリにあさり、その他もろもろ。
今日はあさりのパスタを作るつもりだった。
冬夜、イカ以外は魚介類大丈夫だよね。
電車からホームに降りながら考える。
このあいだ晶が来た時にナポリタンを作ってもらい
その際に「パスタのコツ」とやらを教えてもらったので
どうせ実践するのなら
食べてくれる人がいる時に――
――というわけだ。
晶は見た目がいかにもちゃらんぽらんだが
実際は勉強もそこそこできる(らしい)し
何より料理が本当に上手い。
渚だって平均的な女子大生程度には
料理は出来るつもりだが
晶は少なくともファミレスには
そのまま出しても何らおかしなことはないだろう。
そんなわけで渚はいつも晶が来るたびに
料理を教えてもらっている。
