カンジも花南も高三の時の同級生で

いつも冬夜とおんなじグループだった。


あたしはフツーに女子数人のグループだったけど、あたしと冬夜が双子ってことでグループ間でもかなり仲がよかった。


そしてあたしとカンジは、ほんの短い間だったけど付き合ってた。


付き合ってたって言ってもホントに二カ月ぐらいだったし。

あたしが「叶わないけど好きな人はいる」って言ったのに対して、カンジが「それでもいいから」って押し切ったカタチだったし。

誰にも言ってなかったし。


…冬夜にはソッコーバレたけど。



――…べつに用事があるわけじゃない。


カンジとだって別れた後もフツーに仲良かったし

会いたい みんなとも

そう思うのに


億劫? っていうか

なんかめんどくさいような

行きたくないのはなんでだろう


そんなことを考えているうちに

指が自然に携帯のボタンの上を移動していって

いつの間にかメールが完成していく。



 うーん…やっぱ仲良し
 グループのジャマする
 のも悪いしいーよぉ
 お正月とかにも会える
 かもだし


さっ と読み返して送信ボタンを押す。